スパルタ母と兄妹たち(2023終了&2024)

2010年生まれの兄と2012年生まれ(早生まれ)の妹の中学受験準備の日々を記録します。

新学年の塾の話ー前年度SAPIX3年の所感もまじえつつ

◼️2020年度の塾について

さて、2月から塾は新学年です。

新3年の娘は、引き続き四谷大塚でお世話になるつもりです。が...娘は今SAPIXに行きたがっていまして...実は大変悩ましい状況になっています。

新4年の息子は、引き続きSAPIXでお世話になります。ここ半年、息子は四谷大塚に戻ってもいいんじゃないかな?と、今後の進め方を模索していましたが、結局本人に塾は決めてもらいました。

◼️「SAPIXに行きたい」娘の話

娘は新3年生も引き続き、リトルスクールS組合格を早々に内示頂いていました。

1年前はあんなにS組を楽しみにしていた娘ですが、慣れてしまったのかなんなのか、今年は「違う塾に行ってみたい。お兄ちゃんばかりSAPIXに行っていて羨ましい」と言い出しました。

私は今のところ、娘をSAPIXへ行かせる気がありませんし、本人が四谷大塚に行くのを渋るなら、むしろ、塾はもうやめようかなと思いました。

わかってはいたつもりなんですが、やはり四谷大塚は拘束時間が長い...。

先日、習い事の先生と今年のスケジュールの打ち合わせをしました。

この先生はかなりスパルタなお方。課題はどんどん増えている上に、しばらくしたらコンクールの練習も入ってきます。去年もそうでしたが、本番前などは勉強はさっぱり出来ません。

塾の時間が増え、果たして練習時間の確保がこれまで通り出来るかどうか...私があれこれ考えても仕方ないんですが。努力できるかは娘次第です。

諸々予定する検定やテストもあります。計画的に進めていく必要がありますので、そのサポートは間違いなくしてやりたいです。

そんななか、娘はここ1年というもの、SAPIXへ嬉々と通う兄に影響を受けています。(元々、四谷大塚も兄と同じ塾に行きたがっていたから適当に入れたという経緯があります。)

とにかくSAPIXが気になるようで、兄のサピシを台紙に貼りたがったり、交換したペンセットを羨ましがったり。兄がデイリーサピックス国語を音読していると、図書館でその出典元の本を娘自ら予約してくる始末です。

「お兄ちゃん、一緒に読もう」などと(余計なお世話を?)言っていますが、本心は自分が読みたいだけでしょうね。出典元がシリーズ物になっていると知れば、それも全て予約し借りて読んでいるようです。

通塾時間も拘束時間も、SAPIXの方が実は短いです。時間だけを考えるなら、SAPIXもありなのか...?

私の頭の中で、皮算用が始まります。

この1年間の息子のSAPIX教材を見渡しますと、娘に転塾させてまで使わせたい!という気持ちにはなっておらず、ちょっと悩みます。
(以下は娘とフィットするかの所感です。誤解しないで頂きたいですが、これはどちらがより優れているかという話ではなく、本人に必要かどうかという意味での評です。)

SAPIX3年の算数は、試行的作業性を高める良い問題が揃っていました。四谷大塚のそれとかなり傾向が違うので、息子に足りないものを鍛えるのにとても良かったんですが、娘はむしろ別のものを与えても大丈夫かなと思いました。

SAPIX国語は、文句なしにぜひ受講させたい良い内容です。記述の練習になるような問題も多く、これを知ってしまうと市販の教材にはもう戻る気にはなれないなと思いました。問題のレベルや分野のバランスも適量でとても良かったです。

SAPIX理社は、教材がシンプルにまとまっていてわかりやすいです。このため、この1年間、私は息子のためにと週替わりで我が家のトイレにSAPIX理社のカラーコピーを貼り続けました。

幸か不幸か、娘は息子以上にそれを読み込んでしまっているようなので、娘にとって真新しさに欠けるという困った状況に(この点、下の兄弟はちょっと可哀想ですね、ある意味お得だと感じて欲しいのですが本人はそう思っていない)。

こんなことをウダウダと考え、娘の意向に対しては上記理由を述べて「ノー」と言っています。時間的リソースだけを考えるならSAPIXに転塾してもいいですが、ちょっと無駄が多くなってしまう。

娘は、もう少し算数を頑張らなければいけないと感じています。四谷大塚に行くのは気がすすまないと言うならいっそ塾はいったん辞めて家で算数に注力、習い事の練習時間を確実に確保しながら頑張るでも良いよーそんな話をしたら、娘は塾はやめないと言いました。そしていまに至ります。

ただ、こう書き連ねましたが、本人のモチベーションが大事なのも事実です。日頃の課題の質や本人のテンションなどもよくよく見ながら、今後流動的に決めていくかもしれません。正直、今の段階では塾に大きなこだわりはありませんので、本人がやはりモチベーション維持出来ない等と言うならまた考えます。状況に応じて判断していこうと思います。


◼️新4年にあたり再検討した息子の塾


息子は、SAPIX継続を決めました。
新4年組分けテストでは、なんとかギリギリでαコースに滑り込みました。


「今後はおいそれと転塾は出来ないので、4年以降に通う塾を決めて欲しい」

と息子に伝えたのが、確か昨年の9月になります。残暑にむせるアスファルトを並んで歩きながら、SAPIXから帰宅する途中のことでした。

元々は、習い事の曜日がうまく調整できずに、仕方なしに入れたSAPIXでした。

テストも多いし、コース昇降もあるしで親としてはしんどい1年でした。

6月の全統小や7月の組分けで成績が落ちた時は、「(サピは)合ってないのでは?」と夫に言われ、私自身も(このままでいいのか?)とグラつき揺れてしまった時期もありました。

当時の成績下降の原因はわりと明確で、ある程度対処法は見えているのに、人からあれこれ言われるとついつい迷ってしまいます。

しかし、私の迷いをよそに、結局息子はSAPIXを1度も休まず通いました。

結果として、低学年においては四谷大塚に1年、SAPIXに1年ずつ通ったことになります。塾のお試しにはちょうど良かったかもしれません。

私としてはあまり思い入れもなく入れたSAPIXでした。しかし、息子の方はどうなのだろう?
新4年になるにあたり、息子にも考えてもらおうと思ったのです。

行きたい中学はないか?
塾はこのままで良いか? それとも他が良いか?
そもそも塾に行きたいか?
他にやりたいことがあるなら、続けなくてもいいよ。

...と伝えました。

本人とは何度も相談し、それぞれの選択における一長一短を評価し、最終的には本人に決めてもらいました。

きちんと考えて欲しくて、四谷大塚の予習シリーズ準備講座や新4年の体験授業にも参加してもらいました。

そのおかげで(?)、息子はだいぶ迷ったようでしたが、年が明けて「SAPIXへ行く」という回答を得た次第です。


息子の心の変遷は、見ていてとても面白かったです。

例えば、10月時点ではほぼ9割四谷大塚に息子は傾いていました。
四谷大塚の国語の先生の話がとても面白い」こんなことを言いながら、10月にサピシを交換、ペンセットをゲットしたのです。

「ストップウォッチが欲しい」と言っていたはずなのに、どうして?と聞いたら、「SAPIXはもう辞めるかもしれないし、じゃペンセットでいいかなって」と。

そーなんだー、と返しましたが....本当に辞める時でも交換は遅くない。吹っ切るようにすぐ行動してしまうところがちょっと面白かったです。

しかし、本人の中で風向きが変わったのは、そのあとに受けた確認テストの結果を見てからでした。

確認テストの前に、息子と相談して、日々の学習の仕方を少し変えました。
(確認テストの話はいずれ書こうと思います。)

確認テストの結果は、比較的上々でした。
コースを1つ戻し、息子は少し自信を持ったようでした。
もうちょっと頑張ろう、と言う気持ちが芽生えたようなんです。

7〜8月はモチベーションがだだ下がりでした。
本人にその気がないとここまで落ちるものなのか、とただただビックリでした。

本人がダメだって思うと、とことんダメになっていくようなんですね。

理解はしていたつもりでも、やっぱりつもりでしかなかったようです。身に迫って理解出来たのは、良い時と悪いときにおける息子の感情のコンディションを、並べて省みたときでした。頭では分かっていても、本当の意味で「本人の意欲」が持つ意味を、私は理解できてはいなかったようです。

ですから、本人から「SAPIXで頑張りたい」と言われた時は、「私も腹を括らないとなあ」と思いました。

実は本音では、四谷大塚に戻った方が良いだろうと思っていたからです。

四谷大塚の方が息子にはフィットするような気がしています。息子の物事に対する認識の仕方や、理解定着に至る過程を見た上での個人的な感覚に過ぎませんが。

なお本人は、四谷大塚の国語の授業に結構惹かれていて、それが最後まで迷う原因だったようです。まさか息子が国語に言及する日が来るとは...普段はSAPIXでも国語はノーコメントなのに。

算数についてはSAPIXの方が面白いそうですが、それは当然です。やっていることがだいぶ違います。4年以降、SAPIXで単元別学習が始まっても同じことを言っていられるか、ちょっと見ものですね。

息子は色々感想を持ったようです。
息子なりに、あれこれ考えたようです。

なので、私の本音に誘導することはしませんでした。
自身で選択することによって自律心や責任感が伴うことを期待して。

とは言え、これは報酬の発生する仕事ではありませんから、この選択がうまくいかなかったとしても、本人に本当に責任を求めるつもりは全くありません。

「転塾はおいそれと出来ません」と本人には言いましたが、うまくいかなければまた迷い、新たに決める場面も出てくるでしょう。それもよしとする、という意味で、息子の選択に対して腹をくくりました。

ツールはどちらの塾も良いものを使っています。アプローチの仕方やソフトが少し違うのを踏まえた上で、息子の適性に少し乖離があるというのが、今の認識です。そこを埋めてやるのが、たぶん私がこれからやらなければいけないことです。

一旦は、腹をくくりました。
どうなるかは勿論、わかりませんけれど、やれるところまでまずやってみようと思います。😂。


にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験 2023年度(本人・親)へ
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験 2024年度(本人・親)へ