スパルタ母と兄妹たち(2023終了&2024)

2010年生まれの兄と2012年生まれ(早生まれ)の妹の中学受験準備の日々を記録します。

カンニングからの「答えを見てもいいんだよ」まで

◼️解答は切り取りますか?


いろんな問題集のうしろに付いている解答
切り離し方式や別冊やらありますね。
綴じ込んでいて切り離しすらできないものもあります。

我が家では、それらの解答はほぼ全て問題集から隔離し、母が保管しています
丸つけするときは、国語の解答はたまに確認するために使っています。

なぜ母が保管するか?
決まってます。
カンニング防止のため...( ̄▽ ̄)

母、この状況に悩んでます。

◼️言われた量をこなせばよいという考え


お兄ちゃんはゲーム大好き小学生です。
日々の学習は、ゲームをするためにやっているのではないかと思われます。(我が家では、学習が終わったらゲームをやっていいというルール)

お兄ちゃんの思考は単純で、しかもアホでした。

兄(°▽°).。oO
ゲームしたい

でもママが怖いから学習はする

でもホントはもっとゲームしたい

だからさっさと学習始めて、少しでも早く終わらせる

もっとゲームする時間欲しい

そうだ、解答見ればいいじゃん(°▽°)


.....アホかぁっ!( ̄▽ ̄)


解答を見ていることが発覚した日。
母はお兄ちゃんを激しく叱りつけました。

・解答を見て書いても何の意味もない
・自分のためにならない
・自分のみになるやり方でやっていかないといけない
・解答で時短して、作業をこなしているだけで何の実にもなっていない
・ゲームばかりしてもダメ。やりたいことだけをやって生きていくことは出来ないんだよ


.......お兄ちゃんに響いたかはわかりません。

解答は出来たかどうかを確かめるために使うものであって、ノルマをこなすために使うものではない。そんな使い方をしても、自分のためにならないわけです。

が、お兄ちゃんは「自分のために学習している」楽しさみたいなものが乏しいわけです。ほんとうにやりたいのは、ゲームといった遊びの方なんでしょう。

「自分のために学習する」
いつかそういう感覚を掴んでくれる日は来るんでしょうか?

母自身、自分が子どもの頃なんて、解けずに解答見るのが悔しくて悔しくて仕方なかったんですが...( ̄▽ ̄)

ゲームを前にすると、お兄ちゃんの負けず嫌いのプライドもどこか吹き飛んでしまったようです。

そんなこんなありまして、
その日から、解答の管理は母がすることになりました。


◾️欲求との折り合いのつけ方

この問題の根底には、ゲームを与えた親が悪いという話もあるんですが...

しょうがないよ、親(パパ)がゲームしちゃうんだもの( ̄▽ ̄)

親が好きなものって、子どもも好きになるんだと思います。
母自身は当時深く考えておらず、親子が仲良く遊べて良いじゃん、とすら思っていましたが、今となっては安易にゲームを与えたことをかなり後悔しています。....が、好きなものを取り上げることはもう無理だとも考えています。

そこで、この話からお兄ちゃんが得られるものは、欲求の折り合いのつけ方なんじゃないか?と。今はそう思っています。

全部を禁止はできません。
だから禁止にはしません。
かわりにルールを作ります。
遊びのルールは守る。
でも上っ面のルールを守るために、カンニングするのでは本末転倒です。
解答を見て答えを書く=自分の身にならない学習の仕方の無意味さを、自分なりにいつか気づいて欲しい。


.....そんなことを感じていたのは、およそ5カ月前のことでした。

◾️それから数ヶ月後、兄が言った「答えは見てもいいと思う。だって....」


ごく最近。
妹ちゃんがとてとてやってきて、母に告げました。

妹(*'ω'*)「ねぇママ.....あのね....」

妹ちゃん、ちょっともじもじ。
なんだかすごく言いづらそう。

妹(*'ω'*)「あのね、あのね、....お兄ちゃん、答えを見てるみたいなんだけど


そんなバカな( ̄▽ ̄)

答えは計算問題以外はほぼ母の管理下にあります。答えを見ようがないはずです。

妹ちゃんは正義漢。
悪いことは悪いと、言ってしまうお年頃。
カンニングをして母から激しい叱責を受けたお兄ちゃんを間近に見ています。
お兄ちゃんが悪いことをしていると感じたのでしょう。


母( ̄▽ ̄)「解答を見ているってなんのこと?」
兄(°▽°)「えっ!?」

お兄ちゃん、面食らった表情で、母と妹ちゃんを交互に見る。

兄(°▽°)「ち、ちがう。違うよ!答えなんか見てないよ!」
妹(*'ω'*)「見てたもん!パズルの答え!」
兄(°▽°)「違う!これは答えじゃない!例題!」
妹(*'ω'*)「例題の答え、見たんでしょう。ちゃんと考えないとダメでしょ!」


妹ちゃん....母の台詞を奪っとる( ̄▽ ̄)
しっかりした娘になってしまったものです。いちいち告げ口する必要はない、ないんだけどなあ。不正が許せない性格なんでしょう。


それはともかく。
お兄ちゃんが見たのは例題の答えだそう。
別にそれはいいような気がする
だって「例題」だもの。
だけど、兄妹たちにその説明をしたことは、ありません。
例題の解答を見るのは構わないという理由を説明した方が良さそうだ....そう判断したその時でした。


震える声でお兄ちゃんは言いました。
母に似たような件で、1度こっぴどく怒られたことを思い出していたのかもしれません。
それでもお兄ちゃんは、しっかりと母と妹に自分の考えを、震えながらもハッキリと明示したのです。


兄(´・_・`)
「例題は答えをみてもいいと思う...だってね、やり方がわからない時は、答えからどうやって答えが出たのか、方法を考える必要があるから、だから答えを見たんだよ

最後らへんはちょっと泣き声になっていたお兄ちゃん...
よっぽど、母に怒られた過去の記憶が怖いと見える...( ̄▽ ̄)


それはともかく。
お兄ちゃんがハッキリと告げた自分自身の考えに、母は驚きました。

まさに母が言いたかったこと。
しかし、今まで例題の答えを見て良いとは一度も言ったことはありません。
カンニングのときと何が違うのか、幼いお兄ちゃんには理解できないだろう...杓子定規に解釈されても面倒...と思い、あえて何も言わないでおいたのです。

答えを見ちゃダメだよ...兄の声に杓子定規に声をあげた妹ちゃんを制止し、母は

「お兄ちゃんの考え方で大丈夫だよ」

と告げました。

ホッとしたようなお兄ちゃんの顔が忘れられません。



母はひとりキッチンに戻りました。
子どもたちはリビングでお勉強の続きを再開しています。
むずかしいなーなんてわいのわいのと騒ぐ声を耳にしながら。


....叱りすぎたなぁ。


反省しました。


と同時に、

....お兄ちゃんは自分で答えを見つけられたんだなぁ。

と。
答えを見ても良いときがある。
自分が考える方法を考えるためだったら、見ても良いときもあるのだ。


お兄ちゃんが自分で自力でその答えにたどり着けたことに。

母は感動し、
大袈裟で大変恥ずかしいのですが...


こっそりと、泣いてしまったのでした。


少しずつ、成長しているんですね。
嬉しいなぁ。
母も成長しないとなぁ。



そんなこんなで、こういう気づきを得ることが出来たわけですが。

いずれは解答を自分で丸付けできるようにしていかないといけないわけです。
自分に甘いと、子自身の丸つけは諸刃の剣。
ガチガチの管理の是非については考えていかなければならないと思いつつ、子どもの精神的な成長を見守っていきたいなあと思ったのでした。


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